ポップな縁切りの本光寺です！
今回はちょっと「縁切り」についてのお話です。これまで多くの方の縁切りのご祈祷をさせていただきましたが、うまくいく場合もあれば、なかなか難しい場合もあります。そこで、今日は「縁切りがうまくいかないパターン」として、特にご相談が多い「親子型」についてお話しさせていただきます。
親子型ってどんなパターン？
まず「親子型」とは、親御さんが「息子とあの彼女を別れさせたい！」「娘にあの彼氏はふさわしくない！」という願いを持って、お子さんとそのパートナーとの縁切りをお願いするケースです。親御さんとしては、大切なお子さんの将来を考えて、少しでも良い方向に進んでほしいと願うのは当然のことです。特に親の目から見て、お子さんが不幸な関係に陥っているように見えたり、危険な相手と関わっているように思えると、何とかしてその縁を断ち切りたいと思うのも無理はありません。
しかし、この「親子型」は縁切りの中でも特に難しいケースなのです。というのも、縁切りは基本的に本人の強い意志が重要となるからです。縁切りの祈祷は、その人の気持ちや状況に働きかける力を持つものですが、本人の意志がない状態ではその効果を発揮しにくいのです。そこで、私はまず親御さんに次のようなことをお尋ねしています。
- 「お子さんの気持ちは確認されましたか？」
- 「お子さんご自身が本当に相手と縁を切りたいと望んでいるのでしょうか？」
この問いかけはとても重要です。なぜなら、縁切りの神様も、お子さんご本人が「まだ別れたくない」「今の関係を続けたい」と思っている場合には、その意志を尊重されるからです。縁切りはあくまで本人の内面からの変化があってこそ成り立つもの。親御さんの気持ちだけで「別れさせたい」という願いを神様にお願いしても、うまくいかないことが多いのです。
また、たとえ親御さんの意見が正しく、お子さんにとって良くない関係であったとしても、お子さんがそれを受け入れる準備ができていないと、縁切りはうまくいきません。親としての心配は痛いほど理解できますが、縁切りを成功させるためには、まずお子さん自身の気持ちを確認し、その気持ちに寄り添うことが大切なのです。
変則「情」パターン
さて、次に「親子型」の中でも少し異なるパターン、いわば「変則パターン」とも言えるケースについてお話ししましょう。それは、「親御さんだけでなく、お子さん自身も相手との縁を切りたいと感じているパターン」です。
例えば、お子さんが相手に対して不信感を抱いていたり、「もう無理だな」と感じている場合でも、実際に相手と会うとついつい情が湧いてしまうことがあります。特に相手から優しい言葉をかけられたり、楽しかった過去の思い出がよみがえったりすると、「やっぱりこの人を見捨てるのはかわいそうかも」と思ってしまうこともありますよね。これがいわゆる「腐れ縁」というもので、お子さんも頭ではわかっているのに、気持ちがどうしても揺れてしまうのです。
このようなケースでは、お子さん自身も「この関係は終わりにした方がいい」と感じているものの、「情」によって縁が断ち切れない状態です。この「情」というものは人間関係を続ける上で大切なものですが、時としてその情が自分自身を苦しめてしまうこともあります。特に、付き合いが長かったり、相手に対してある種の責任感を感じている場合、縁を切ることは自分を責めるような気持ちになりがちです。
ここで大切なのは、縁を切るということは「今の自分」を変えることでもある、ということです。つまり、自分の中にある「情」や「執着」と向き合い、それを乗り越える覚悟が必要です。よく「相手とつながっている糸を断ち切る」と表現しますが、その糸は実は自分の心の中にしっかりと根を張っているのです。だからこそ、その糸を断ち切るためには、自分の心の中の執着や情を見つめ、それに別れを告げることが必要なのです。
縁切りを成功させるために
本光寺縁切寺プロジェクトでは、「終わらせることを怖がらない」、「やめることに罪悪感を持たない」ことを提唱しています。人はどうしても「続けることが美徳」と感じがちですが、実は「終わらせること」や「やめること」が新しい未来への扉を開くこともあるのです。縁切りをしたいというのは、今の自分や状況を変えたいという願いでもあります。そのためには、まず自分自身を見つめ直し、変化を受け入れる勇気が必要です。
では、どうすれば最強の縁切りができるのでしょうか。それは、自分の気持ちを素直に受け止め、「もうこの関係は終わりにしたい」と心から思うことです。そして、その思いを縁切りの神様にしっかりと伝えることが大切です。「源三位頼政和光尊儀」は、あなたの真剣な思いを受け止め、新たな道を切り開く手助けをしてくださいます。
最後に、縁を切るということは、決して「逃げ」ではありません。それは新しい未来を切り開くための第一歩。あなたが前に進むための大切な選択です。もし今、何かに迷い、縁を断ち切りたいと感じているなら、ぜひ縁切寺本光寺の縁切りの神様「源三位頼政和光尊儀」にお願いに行きましょう。あなたの新しい一歩を、心から応援しています。