ポップな縁切りの本光寺です!
気候変動と台風:2年の歳月を経て
皆さま、こんにちは。お元気でお過ごしでしょうか。2022年に行った法要から2年が経ち、気候変動の影響がますます顕著になってきました。今回は、この2年間の変化と、最新の出来事を踏まえながら、気候変動について皆さまと一緒に考えてみたいと思います。
2024年の台風被害を振り返って
今年の夏、私たちは再び大きな台風の脅威に直面しました。特に、令和6年台風第10号(アジア名称:サンサン)は、8月末に日本列島を縦断し、各地に甚大な被害をもたらしました。
この台風は、鹿児島県に上陸した際の中心気圧が955hPaという非常に強い勢力を維持していました。九州から関東にかけての広い範囲で400mm以上の降水量を記録し、中には1,000mm近い降水量を観測した地域もありました。
特筆すべきは、台風の進行速度が遅かったことです。そのため、東海道新幹線が3日間にわたって計画運休となるなど、私たちの日常生活に大きな影響を与えました。
気候変動と台風の関係
なぜ、このような強力な台風が発生するのでしょうか。その背景には、海水温の上昇があります。気象庁の観測によると、日本周辺の海水温は過去100年間でおよそ1°C上昇しています。
海水温が上昇すると、台風の「エネルギー源」となる水蒸気が増加します。これにより、台風がより強力になり、さらに長時間にわたって勢力を維持しやすくなるのです。
私たちにできること
このような状況下で、私たち一人一人にできることは何でしょうか。小さな行動から始めることが大切です。
- エコな移動手段の選択: 近所へのお出かけは自転車や徒歩で楽しんでみましょう。健康にも良いですね。
- 節水・節電の実践: シャワーヘッドを節水タイプに替えたり、こまめに電気を消したりすることで、資源の無駄遣いを減らせます。
- 再生可能エネルギーの利用: 太陽光発電システムの導入や、再生可能エネルギーを多く使用する電力会社への切り替えを検討してみましょう。
- 地産地消の推進: 地元の食材を選ぶことで、輸送にかかるエネルギーを削減できます。
- 環境教育への参加: 地域の環境イベントや講座に参加し、知識を深めましょう。
これらの行動は、環境に優しいだけでなく、家計の節約にもつながります。一石二鳥ですね。
本光寺の取り組み
私たち縁切寺本光寺では、2年前に気候変動に関する法要を行いました。これは単なる儀式ではなく、皆さまと共に未来について考え、行動するきっかけとなることを願って行いました。
法要では、台風被害からの「縁切り」をテーマに掲げました。ここでいう「縁切り」とは、災害との縁を切るだけでなく、環境に悪影響を与える行動との縁を切ることも意味しています。
世界の動きと日本の役割
気候変動は世界規模の問題です。近年、日本政府は途上国への豪雨対策技術の提供を表明しました。これは、日本の経験と技術を活かし、世界の気候変動対策に貢献する重要な一歩です。
一方で、化石燃料への依存も依然として高い水準にあります。エネルギー安全保障と脱炭素化のバランスをどう取るか、私たち一人一人が考え、声を上げていく必要があります。
結びに:希望の灯りを絶やさずに
気候変動は確かに深刻な問題です。しかし、悲観的になる必要はありません。私たち一人一人の小さな行動が、大きな変化を生み出す力となります。
縁切寺本光寺は、これからも皆さまと共に、環境問題について考え、行動する場を提供していきたいと思います。「源三位頼政和光尊儀」の御加護のもと、私たちの未来が少しでも明るいものとなりますように。
どうか皆さま、日々の生活の中で環境のことを思い出し、できることから始めていただければ幸いです。共に歩み、共に学び、共に変化を起こしていきましょう。
最後になりましたが、今年の台風で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復興を祈念しております。
皆さまのご健康とご多幸を心よりお祈りしております。どうぞお体に気をつけてお過ごしください。