『心のSOS発信祈願法要』を開催しました

イベントレポート

 4月15日に本光寺で、『心のSOS発信祈願法要』を開催しました。

心のSOS発信祈願法要

 当日は快晴で、本光寺の境内にも色とりどりの花が咲いていましたよ。ひらひらとモンシロチョウも舞い、花の蜜を吸いにきていました。

本光寺の境内にいた蝶

 そんなわけでほのぼのとした空気を演出しつつ、今回は少し重たい法要です。2021年に入ってもコロナは収まらず、『まん延防止等重点措置』など新たな用語も登場しています。

 そして感染症対策は重要ですが、一方でうつ病や自死自殺者が増加するなど、弊害も想定以上に大きくなってきています。

 日本は恥の文化とも言われますが、弱みや苦しさを他人に伝えることを良しとしない特性があります。しかしコロナによる精神、あるいは経済ダメージは個人の責任だけには押し付けられない緊急事項であり、「頑張ろう! 日本」ではなく、もう「頑張らせるな! 日本」と言った方がよい状況になってきました。

 本堂では尾藤住職のお経が朗々と響き渡ります。そして現在、辛い想いをしている方が、その悩みを周りに伝えられるように、社会がそのつらさや苦しみに寄り添えるようにと仏様の前で祈願されました。

 こんな法要だけでは、明日や来月、一年後にどうなっているか分からないという方には、直接の足しにはならないかもしれません。それでもお寺が祈っていること、仏様が目を向けていますよと伝えることは大切なことですし、回りまわって社会全体が生きやすいものになっていくと考えています。

 本光寺では悩み相談も受け付けていますし、ぜひ一人で抱え込まずに「苦しいことは人に話してもいいんだ」と、自信を持って下さい。

 なお、お釈迦様の誕生日である花まつりは通常、4/8に各地のお寺で行われていますが、本光寺では昔から月遅れで行われています。

 このため5月まで誕生仏が本堂に安置され、甘茶をかけてお祈りすることができますよ。

本光寺の誕生仏

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