『ビニ傘無駄買い縁切り祈願法要』を開催しました

イベントレポート
マスクdeお見合い

 10月は気象庁のデータによると、東京では過去10年で最も雨量の多い月です。2021年10月は例年よりは雨が少ない月でしたが、時折激しく天気が変わることもありました。

 そんなわけで今回は本光寺にて、『ビニ傘無駄買い縁切り祈願法要』を開催しました。

ビニ傘無駄買い縁切り祈願法要

 当日は住職の挨拶と法話からスタートしました。ビニール傘を取り巻く問題は目立ちませんが、深刻さを増しています。まずは何よりもゴミ問題です。日本で消費されている傘のうち6割以上はビニール傘です。それだけ便利とも言えますが、使い捨てやそれに近い状態になっているものも少なくありません。

 またビニール傘は材質がバラバラだったり鉄とプラスチックの分別が難しく、リサイクルにも適していません。そしてこれまで海外に運んで処分されるものも多くありましたが、近年になって中国やマレーシアなどでプラスチックごみの輸入規制が行われるようになりました。

 さらにそんなグローバルな視点で見なくても、ついつい無駄に買ってしまうことは心の問題でもあります。自分にとって必要なものと不要なものの整理ができていれば、購入頻度はゼロとまではいかなくても大きく減らせます。

 シンプルな生活は仏様が教えていることでもあります。コロナによって生活も大きく変わった今、自分の首を絞めるような無駄を見直してみませんかというお話が語られました。

尾藤住職の法話

 そしていよいよ、法要です。本光寺の本堂に、住職が読むお経の声が響き渡ります。神聖な場に身を置くことは、普段の日常とはちょっと異なる心持ちになります。仏様や縁切りの神様に見守られる中、忙しい日々の生活では見過ごしていたことに考えが及ぶことも、大きな意味があるでしょう。

 そして今回、自分では買わないけど、親がビニール傘を何十本も家にため込んでいて大変だという方がお参りに来られていました。置いておくだけでもスペースをたくさん取りますし、処分するにも量が多いと手間がかかります。

 こうしたものは心の引っかかりになってしまいますし、今回の法要がビニール傘との縁切りにつながるなら何よりなことですね。自宅のビニ傘問題を改めて考えるきっかけになったと仰られていました。

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