長年、縁切りのご祈祷を行ってきました。縁切りがスムーズにうまくいく人と、なかなか縁切りが達成されない人がいるのは事実です。縁切りがうまくいく人と、うまくいかない人の違いを、縁切寺のzyusyokuがお教えいたします。
まずは、zyusyokuが縁切りの相談を持ち掛けられて、返答に困るパターンがあります。
親が、息子と彼女との縁切りをお願いするパターン、娘と彼氏との縁切りをお願いするパターンです。
そして、奥さんが、旦那と愛人との縁切りをお願いするパターンです。
どちらも共通することは、自分以外の縁切りをお願いしています。
お気持ちは重々にわかるのですが、いつも、このようにお答えします。
「当事者のお気持ちは確認されたのですか?お子様が相手と縁を切りたいと望んでいるのですか?(ご主人様が浮気相手と縁を切りたいと望んでいるのですか?)もし、お気持ちを確認せずに、一方的に、親(奥さん)が縁切りをお願いしても、ご利益は少ないかと思います。縁切りの神様も、当の本人のお気持ちは別れたくないのに、第3者が一方的に別れさせてくれとお願いしても、困ってしまいます。しかし、縁を切る・切らないについては、「神のみぞ知る」ですから、もしかしたら縁が切れるかもしれません。」
実際はどうかと言いますと…やはり、縁切りはうまくいきません。
次に、変則パターンもあります。
最初は、縁切りがうまくいったとご報告に来てくれるのですが、その数日後、また別の悪縁が出てきたと、新たな縁切りをご相談される方がいます。
うまくいっているようで、実はうまくいっていないパターンです。
どうしてこのような現象になるのかというと、このような人の思考のなかに、自分は被害者で、決して悪くはないという考えがあるからです。
縁切りをしたいと思っている相手との関係は最初から悪かったわけではありません。いつのころからか、関係が悪化しはじめて、縁切りをしたいと思うようになったのです。このプロセスにおいて、すべて相手が悪い、自分は被害者だと決めつけている人が時々います。自分を反省しない人は、たとえ、縁切りがうまくいっても、また別の縁切りを依頼してくる傾向があります。もっと言うと、自分を顧みない人は、zyusyokuのアドバイスさえも聞き入れません。
神社仏閣という神聖な場所は、自分を素直に正直に表現する場所です。縁切りの神様はすべてを見通しています。本当の姿を見透かすのです。自分の悪い部分はなんとなくわかっているのに、そこには触れず、相手ばかりを非難して、縁切りをしても、神様は聞き入れてはくれないでしょう。
次に、無礼なパターンです。
わらにもすがる思いで縁切りをして、実際に縁切りがうまくっても、お礼参りにこないパターンです。
縁切りの神様が力を添えていただいたにもかかわらず、「ありがとうございました」の一言も言いに来ない人がいます。このような人には次がありません。つまり、次、縁切りをお願いしても、縁切りの神様はお話しを聞いてくれないとうことです。
これは、人間関係でも同じことです。
その都度、その都度、感謝をお伝えしなければ、お願いされてもモチベーションが下がるのは当然のことです。
つまり、縁切りの神様には、2回、お参りしなければならないということです。1回目は縁切りのお願い、2回目は縁切り成就のお礼参りです。
これを妥協しないでしっかりと実践していれば、次の縁切りも神様からお力をお貸しいただけますが、実践しないと、縁切りはうまくいかなくなります。
最後に、縁切りがうまくいく人の特徴をお教えします。
1、自分の縁切りをお願いしている。
2、素直に、縁切りしたいと至るまでのことをお話ししてくれる。自分の悪い部分も渋々ながらも教えてくれる。
3、縁切りを焦っていない。結果を急いで求めていない。
4、足しげくお参りしている。
つまり、縁切りをしたいということは、今の自分とも縁を切らなければならないのです。今の自分に悪い部分があるからこそ、現状の関係悪化につながっているわけです。そこをきちんと認めて、その悪い部分を持った今の自分とも縁を切らなければならないわけです。もっと、わかりやすく表現すると、縁を切りたいと思っている相手とは糸でつながっているわけです。その糸は自分のどっかと結ばれているわけです。糸ははさみでは切れないくらい強力です。その糸を切るには、つながっている自分の殻を脱ぎ捨てなければなりません。自分の抜け殻と一緒に、糸でつながっている相手とも「さようなら」をするわけです。
結論。
縁切りがうまくいく人は、自分の悪い部分を見つめ直し、生まれ変わろうという意思のある人。
うまくいかない人は、相手が悪いと、それだけの考えしか持っていない人。
さてさて、あなたはどちらでしょうか。
※今回の縁切りコラムが、四コマ漫画になりました。よろしければ、以下のリンク先もご覧ください。