冬の入浴で命を守る！美肌も叶う温活のすすめ | 本光寺

ポップな縁切りの本光寺です！

冬の寒さと健康を考える『ヒートショック防止祈願法要』

皆さま、厳しい寒さが続く季節となりました。昨年1月に縁切寺本光寺で開催した『ヒートショック防止祈願法要』について、改めてお話しさせていただきます。今年も寒い冬が予想される中、私たちの健康を守るために大切な内容ですので、どうぞゆっくりとお読みください。

ヒートショックは、急激な温度変化によって引き起こされる体への負担のことです。特に冬場の入浴時に注意が必要で、最悪の場合、命に関わる事態を招くこともあります。

具体的には、寒い脱衣所で服を脱ぐと、体表面全体の温度が急激に10度程度下がります。これにより、身体に寒冷刺激が起き、血管が収縮して血圧が一気に上昇します。その後、暖かい湯船につかると今度は血管が拡張し、血圧が急激に低下します。

この急激な血圧変動が、心筋梗塞や脳卒中、失神などを引き起こす原因となるのです。特に高齢者の方々は、体温を維持する生理機能が低下しているため、このリスクが高まります。

消費者庁の資料によれば、65歳以上の方々の浴槽内での死亡者数は年々増加しています。さらに驚くべきことに、東京都健康長寿医療センターの調査では、2011年の1年間でヒートショックに関連した入浴中の急死は約17,000人と推測されています。

これは同年の交通事故による死亡者数の約4倍にあたり、決して無視できない数字です。ヒートショックの危険性は、まだ十分に認識されているとは言えない状況が続いています。

安全な脱衣所のデザイン

最近では、エネルギー価格の上昇により、多くの家庭で暖房費の節約を考えています。しかし、過度な節約は健康リスクを高める可能性があります。ここで大切なのは、健康と節電のバランスを取ることです。

入浴前に浴室の蓋を開けておく：湯気で室温を上げることで、体への温度変化を和らげることができます。高い位置にシャワーを置いてお湯を張ると、さらに効果的です。
浴室にマットを敷く：冷たい床から体温が奪われないようにするため、とても効果的です。
脱衣所や浴室に暖房器具を設置する：特に高齢者がいる家庭では検討すべきです。短時間使用するだけでも、電気代はそれほどかからないことが多いです。
入浴時間の工夫：なるべく日中の気温が上がっている時間帯に入浴するのが良いでしょう。
適切な湯温設定：湯船の温度は41°C以下に設定しましょう。寒いからといって高く設定すると、湯船と浴室内の温度差が広がってしまうので注意が必要です。