縁切り寺プロジェクトでは、縁切りを4つの区分に分けている

縁切りの構造図 縁切り寺コラム
マスクdeお見合い

縁切りマイスターのほーりーです。こちらの連載コラムでは、縁を切りたい対象との向き合い方を紹介します。

今回は縁切りの区分法について。本光寺縁切り寺プロジェクトでは、ピラミッド型で、以下の4つに分けています。

気付きの縁切り『縁切りダーツ』

縁切りダーツ

 

まず一番下の「縁切りダーツ」。こちらは名前の通りダーツを投げ、的に刺さった場所で切りたい縁を決める方法です。

もともと本光寺の縁切りの神様・源頼政は、頭は猿、胴は狸、尾は蛇、手足は虎という姿をした鵺(ぬえ)を、弓矢で射貫いて退治したことで知られています。

この逸話を元に本光寺では、(弓矢そのものだと危ないので)ダーツで縁を切る対象を決めることにしました。

縁を切る対象を神仏の導きに任せて決めることは、自分にとって思いもかけないものが突き付けられることもあります。

それは自分の悪習や人生で変えなければならないことに気が付く、きっかけにもなるでしょう。

 

意志の縁切り『お参り』

本光寺では当然ながら、通常のお参りも行うことができます。

縁切りの神様のお堂(稲荷堂)の前で、「××と縁を切りたい」と手を合わせる。これは意志の縁切りです。

この縁切り寺ブログでも本光寺の住職(zyusyoku)が様々なコラムを書いていますが、縁切りは神様だけで全てが上手くいくわけではありません。本人の意思が大切です。

そこでお参りを一つのきっかけに、自分の意志を明確にする。「タバコを止めたい」「すぐ怒るくせをやめたい」など、日常から一歩離れた場所で神様に誓うことで、縁は切れやすくなっていきます。

 

さらけ出しの縁切り『ご祈祷』

本光寺では、縁切りのご祈願を受けることもできます。これは自分の意志だけではままならない縁切りにおススメするものです。

たとえば「誰かと離れたい」という縁切りは、自分の意志だけで実現するものではありません。そこで必要なのは、神様や仏様へのより深いご祈祷です。

縁切りは悪いことだ、良くないことだと思われる方もいるでしょう。ですが縁切りの祈願祈祷を受ける方は、そんな一般論では行き詰るところまできています。

縁切りは自分の気持ちに素直になるための、プロセスの一つです。神様仏様の前に自分をさらけ出し、縁を切りたい相手との関係をゼロから見つめてみる。

そこには自分のごまかしていた感情や、至らない部分も浮かび上がってくるかもしれません。

住職は『縁切りがうまくいく人と、うまくいかない人の違い』というコラムで、以下のように語っています。

縁を切りたいと思っている相手とは糸でつながっているわけです。その糸は自分のどっかと結ばれているわけです。糸ははさみでは切れないくらい強力です。その糸を切るには、つながっている自分の殻を脱ぎ捨てなければなりません。自分の抜け殻と一緒に、糸でつながっている相手とも「さようなら」をするわけです。

そのくらいの覚悟を持つ方には、縁切りの神様も力を貸して下さるでしょう。

 

緊急の縁切り『支援先紹介』

縁切りを求める方の中にはお酒で身体をボロボロにしている、家族間での暴力や虐待が発生していると言った、緊急性を伴うものもあります。

しかしここまで行ってしまった場合には、神様や仏様にお参りすることも大切ですが、まずは何よりも具体的なサポートを受ける必要があります。

内容にもよりますが、本光寺では様々な支援機関との連携もあるため、紹介することも可能です。

 

ということで、、、

縁切りとひとことで言っても、そこには様々な区分があります。そして人により、深刻さや見つめなおしの深度によって、アプローチも変わってきます。

今回の三角形の図は、その立ち位置を見つける上でのひとつの俯瞰図です。自分は縁を切りたい相手とどのように向き合えばよいか。それをシンプルに考えるためにも、ぜひ使ってみて下さいね。

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