今回の縁切りコラムは、「仕事でたまる一方の書類と明日から縁を切るコツ」を、縁切寺のzyusyokuがお伝えいたします。
今、人手不足です。会社のさらなる成長、日本のさらなる成長に向けて、人材が確保できない企業や会社、お店が増えてきています。
会社が成長する一方で、そこで働く手が少なくなれば、必然的に今いる従業員や社員の負担が増えてきます。社長も上司も、そして社員も、この状況を理解しているけれども、日々の職務は着実に遂行していかなければなりません。
同時に、働き方改革の推進のもと、残業の縮小や有給休暇取得なども率先して進めていかなければなりません。
従業員不足、かつ、就業時間の縮小によって、やるべき仕事の比率は着実に増えてきているのが現実です。
デスクワークの場合、処理できずにたまってしまって困るものがあります。それは書類です。
昨今、デジタル化が進んでいる一方、まだまだ紙媒体での業務処理は多いはずです。
パソコンのデータやメールは、パソコンをOFFすれば、視界から消えてしまいます。しかし、紙媒体は、デスクの上にあり、いつまでもその存在を主張します。たとえ、ファイルにきれいにまとめて保管したとしても、視界に入ってしまいます。
悲しいことに、そのたまった書類を見るたびに、処理しなければならないという焦りとストレスを感じてしまいます。そして、次から次へと新しい仕事(書類)が舞い込んでくると、さらに自分自身で自分を追い込んでしまいます。
このストレス環境から何とか脱出したいと願いながら、仕事をしている人は多いのではないでしょうか。
お釈迦様でしたら、単純に、「カゴで覆いなさい」とアドバイスしてくれるでしょう。「見るからいけない、見なければいい」と教えてくれるはずです。
決して、職務放棄するのではなく、いったん目の前から箱の中に入れて、見えなくしましょう。
そして、頭のなかを整理して、優先順位をつけて、順番に書類を処理していきましょう。
そのときに大切なことは、職場も幸せの一部だということです。今の仕事は、おそらく、やりがいを感じている仕事だと思います。その幸せを感じられる職場で、本来であれば、やりがいを持って遂行している仕事も、ストレスを感じてしまっては、元もこうもありません。
先に依頼された仕事を優先するのは当然ですが、「苦あれば楽あり」の精神で、一番やりたくない仕事、後に回したい仕事から処理するといいでしょう。
この一番やりたくない仕事が、ダムのように、仕事(書類)をせき止めているのです。ですので、これをなくしてしまえば、後は、楽に処理できるはずです。
テレビで片づけられないゴミ屋敷の番組をよく目にします。ゴミ屋敷の住人はゴミを集めたくて集めているわけではありません。心の傷が原因で、それを癒やすために、物を集めることで安心感を得ているのです。その物が時間とともにゴミへとなってしまうのです。
仕事の書類はゴミではありません。しかし、小さなことがきっかけで、書類がたまってしまいます。最終的には、その書類が心のゴミとなってしまうのです。
毎日、デスクに座ったら、一番処理したくない書類を明確にしてください。そして、今日処理する書類の優先順位をメモ用紙に書いてみてください。処理するたびにメモ用紙に書いた項目を消していきましょう。消すたびに、達成感が沸き起こってくると思います。その勢いで、他の書類も処理してしまいしょう。
縁切りの神様は、みんなの心が清らかでいることを願っています。
職場は幸せの一つです。そして、仕事はハードルが高ければ高いほど、苦労が多ければ多いほど、幸福を感じさせてくれます。と、縁切りの神様がおっしゃっております。