本光寺の縁切り法要。4月は『コロナウイルス心スイッチ祈願法要』を開催しました。
世の中は諸行無常と言いますが、こんなにあっという間に社会の在り方が変わってしまったことは、戦争を経験しているような一部の世代以外には初めての経験かもしれません。
自粛自粛で、ストレスが溜まっている方も多いでしょう。仕事が急になくなり、この先どのように生きていけばよいかと怯えている方もいると思います。
人間は一つの想いに囚われると、がんじがらめで動けなくなるものです。そこで今回は、まずは深呼吸して過度な不安と決別しようと、仏様の前で祈らせて頂くことにしました。
ほーりー自身も経営している会社が、コロナウイルスでダメージを受けていますし、日常の中で思うことはたくさん募ってきています。
それでもこのように一時でも手を合わせ、お経を聞きながら心静かに過ごす時間は良いものですね。
そして尾藤住職もマスクをされての法話でした。
外出できなくなって思い出すことは、百日間の荒行生活に入られた時のことだそうです。荒行は真冬に毎日冷たい水を被り続ける肉体的にも厳しい修行ですが、それでも100日という期限があったため、乗り切ることができた。
しかし今のゴールが見えない状況は、精神的につらくなる人も多いはずというお話です。
そして人間は追いつめられると、良い部分も悪い部分も本当の姿が出てきます。なのでいろんな自分と出会っても、責めることもほめることもせず、傍観して過ごすことが今は大切でしょうとのことでした。
今月は本当は、新たに始まった健康増進法の改正に合わせて、タバコの害を訴える『副流煙撲滅祈願法要』を開催する予定でした。
しかしコロナウイルスに広まりにより、急遽法要の内容を変えましたが、 日本呼吸器学会からも、喫煙はコロナ肺炎最大のリスクだと報告されています。
三密よりも何よりも、タバコこそ今はやめなければならない時期かもしれません。こちらも改めて祈念しつつ、今回は皆様が平穏に過ごせるようにとお参りさせて頂きました。