『フードロス削減祈願法要』を開催しました

フードロス削減祈願法要 イベントレポート

 年々少しずつ改善していた恵方巻の廃棄量が、今年は去年より増えていたという報道がありました。この問題もなかなか簡単に解決するものではないようです。そこで本光寺では命を頂く大切さを見直すための『フードロス削減祈願法要』を行いました。

フードロス削減祈願法要

 お寺ではよく言われることですが、人間は食事をしなければ生きていけません。そして食事をする前の「いただきます」は命を頂くことを表しています。尾藤住職は今回の法要に関して、「フードロスはその命を捨ててしまうこと」と述べていました。

 もちろん現実的に、フードロスを全く出さないことは難しいでしょう。しかし現代は食品を捨てることが当たり前になりすぎている状況があります。住職もある飲食店で量が多すぎる料理が出たとき、少し減らしてもらえないかと話したら「あまったら残しておいていいですよ」と軽く言われたことに違和感を持った経験があるとのことでした。

 こうした問題に対しては意識の変革が必要です。現在の日本では事業と家庭での食品廃棄が半々ほどとなっています。つまり大量廃棄を前提に商品を仕入れるコンビニなどの在り方に消費者側から問いかけることと、家庭での食べ残しや買いすぎを減らすことが大切になります。

 壮大な話なので一回の法要で何とかなるものではありませんが、それでも命を頂く意義を問うお寺がこうした問題に声を上げることで、少しでも関心を持つ方が出て頂ければと、今回の法要は行われました。

フードロス削減祈願法要

 まずは太鼓が叩かれ、本堂にずしりとした緊張が漂います。そして住職がご本尊の前に座り、お経を唱え始めます。

 食品の廃棄がなくなりますように。命を頂くことに感謝をしていきましょうと、最後は「南無妙法蓮華経」と繰り返されました。

 そして今年に入り、本光寺では本堂前に「みちびきの門」が建てられましたよ。こちらにも様々なお願い事が貼られていました。

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