10月は雨の多い季節です。気象庁のデータによれば東京都の2011~2020年降水量を月別に平均すると、10月は一番雨が降った月となっていました。また個別で見ても2013・2014・2017・2019年は10月がトップです。
一方で2015年は10月が一番雨が降らなかった年でした。秋晴れという言葉もありますが、10月は晴天が続く季節というイメージの方も多いでしょう。また、古くから変わりやすいものの例えとして「女心と秋の空」という言葉もあります。
梅雨と比べて、雨が降るのか降らないのかよく分からない季節。こんな時期に注意しておきたいのが、傘を持たずに出かけて急に天気がぐずつくことです。
そしてそんな時は、コンビニでビニール傘を買ってしまいがちです。
ビニール傘の大量廃棄は、社会問題になっている
日本洋傘振興協議会によると、日本では年間1.3億本の傘が消費され、そのうち8000万本がビニール傘です。これを単純計算すれば、6割以上はビニール傘が使われていることになります。
言うまでもありませんが、ビニール傘は耐久性が弱く、その場しのぎの簡易的な傘として使用する方も多いものです。中には傘を持ち歩くのが面倒なため、雨が降ったら買えばいいやと、使い捨てにしている方もいるでしょう。
しかしこの大量廃棄されるビニール傘は社会問題にもなっています。NHKの未来スイッチによれば、千葉県富津市にある廃棄物の処理工場には、回収されたビニール傘が1か月に20トンから30トンも運ばれています。またビニール傘の多くは材質が一定でなかったり、強力な接着剤が使われていて鉄とプラスチック部分の分別が難しく、リサイクルには適していないそうです。
また近年は中国やマレーシアなどで環境問題対策として、プラスチックごみの輸入規制が行われました。これにより国内で処理できなくなった廃棄物が行き場を失う事態も生じています。その他の国でもこの流れに追随する動きは出ており、自国で対処できないごみを増やし続ける方策には限界が生じてくるでしょう。
昨年7月からはレジ袋の有料化がスタートしました。他にもスターバックスがストローを紙製に変えるなど、プラスチックごみを減らすことは、すでに社会是となっています。ひと昔前は人前でも当たり前のように吸われていたたばこが現在は常識の欠如と指摘されるように、ビニール傘もできるだけ使わないことが推奨される時代となるかもしれません。
ついでに言うと、『ビニ傘貧乏』という言葉もあります。これはビニール傘を何度も買うことで出費が多くなるという意味もありますし、雨に限らず様々な事象に予測せずにお金を使うことで、見えない無駄遣いが多くなるという意味もあります。
例えば急にお金が必要になって手数料を払ってATMで下ろしたり、同じ食材を何度も買って腐らせたり。こうした行動が習慣になっている方は、知らず知らずとお金が消えていきます。
そんなわけで今回は傘の出番が多い10月に合わせ、傘の使い方を見直してみようと本光寺ではこのビニール傘と縁切りする祈願を行うことにしました。
学校や職場に置き傘したり、バッグに折りたたみ傘を入れておいたり。最近は傘のレンタルサービスもあるので、そちらも活用してみたり。そして繰り返し何度もビニール傘を買ってしまう方は、地球環境やお金の大切さもこの法要で振り返って頂けたらと思います。
『ビニ傘無駄買い縁切り祈願法要』の中身
日時 :2021年10月15日(金) 10時00分から法要開始(9時30分開場)
会場 :本光寺(JR武蔵野線「市川大野駅」下車、徒歩3分)
参加費 :無料(かわらけ割りをされる方は500円)
対象 : ビニール傘を何度も買ってしまう方、家の玄関に溢れている方
予約 :不要
当日は思わぬものとの縁切りが決まる『縁切りダーツ』や、縁を切りたい自分の弱さを書いて割る『かわらけ割り』も行えます。
またオンラインでも参加することができます。どなたでもご参列頂けますので、よろしければぜひお越しください。 オンライン参列は、本光寺のYoutubeチャンネルからお入りください。
オンライン参拝で、お名前のお読み上げをご希望の方は、読み上げ申込先一覧の申込先よりお申込みください(名前の読み上げ:無料)。
リアル参拝で、人間関係などの縁切り祈願をご希望の方は、縁切り祈願ページよりお申込みください。
●読み上げ(札なし) : 4,500円
●紙札 : 6,000円
●木札 : 9,000円
※初めてご利用の方は会員登録(無料)が必要です。
本光寺の地図はこちらです。