『アメリカザリガニ・アカミミガメ放出禁止法要』を開催しました

本光寺の縁切り法要 イベントレポート

 毎回、テーマを掲げて日常生活の惰性や悩みと縁を切る本光寺の縁切り合同祈願。6月は『アメリカザリガニ・アカミミガメ放出禁止法要』を開催しました。

 2023年6月1日より、アメリカザリガニとアカミミガメが「条件付特定外来生物」に指定され、野外への放出、輸入、販売、購入、頒布等を許可なしに行うことが禁止となっています。

 このニュース、夏休みを前にもう少し広まるのではと思いましたが、あまり大きな話題にはなっていません。まあ、カメやザリガニを飼っていない方には生活に影響しないでしょうし、多くの方の関心ごとにはなりにくいものと思われます。

 ただ、わざわざ制度を変えるだけあって、影響は深刻です。アメリカザリガニもアカミミガメも、在来生物を捕食し、生態系に大ダメージを与えます。

 そしてもう一つ考えなければならないのは、ザリガニもカメも悪者とは言えないということです。両者は人間がもともといた住処から運んできたものです。

 これから自然の中にいる生息数を減らさなければならないのは、目指していくべきところでしょう。ただ「駆逐してやる!って言いながらアメザリを潰す子もいた」と指摘する専門家もいる通り、命に関する問題はとても複雑です。

 尾藤住職もこのようなお考えで、法要が行われました。今回はその様子を動画で紹介します。

 仏教ではすべての命は平等であると説かれます。人間も、ザリガニやカメも、そして捕食されてしまう在来の水生生物もすべて等しく考えることは現実には難しいかもしれません。

 ただ一方的に悪者と決めつけるのではなく、人間側の行動も振り返りながら、良い形を目指していきたいものですね。

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