2023年6月1日より、アメリカザリガニとアカミミガメが「条件付特定外来生物」に指定され、野外への放出、輸入、販売、購入、頒布等を許可なしに行うことが禁止されることになりました。
こちらはそれほど大きな話題になっているようには見えませんが、お子さんのいる家庭などではとても身近な生物ですし、影響は少なくありません。
ほーりーも子どもの頃は、近所でしょっちゅうザリガニを捕まえていました。そして近所のどぶを泳いでいた(多分、誰かに捨てられた?)カメを拾って飼った経験もあります。
そんなわけで時代の変化を感じる改正です。本光寺の縁切り合同祈願では、これまでなんとなく行われていたこととの決別を大きなテーマとしているため、今回はこの外来生物に焦点を当てて祈願することになりました。
アメリカザリガニとアカミミガメを放出してはいけない理由
アメリカザリガニ・アカミミガメ(ミドリガメとも呼ばれます)は、ともに北米原産で繁殖力が強いことが特徴です。ペットとして人気があり、国内ではアメリカザリガニ540万匹、ミドリガメ160万匹の飼育が推定されています。
アメリカザリガニは池に入ると、見晴らしをよくして餌を捕りやすくするために、水草をどんどん切り倒していきます。そして環境を悪化させるとともに様々な在来生物を捕食していくので、生態系に多大な影響を及ぼします。
また雑食性のアカミミガメもまた、水生植物や動物を食べ尽くす生物です。寿命が長く40年程度生きることもあるため、途中で飼えなくなった方が捨てる事例も頻発しています。
ただここで大切なことは、これらの生物が決して悪とは言えないことです。ザリガニもカメも人間によって持ち運ばれました。両者は激変した環境の中で、必死に生きただけとも言えます。
これに関連したショッキングな投稿が拡散されていました。
「子ども向けの外来生物駆除」の話をいただいたけど、本心としては外来生物の防除作業に子どもを関わらせたくない。害があるから駆除って短絡的で、駆逐してやる!って言いながらアメザリを潰す子もいた。
外来生物の防除をするよりも、子どもにはたくさんの生きものと触れ合う自然体験をしてほしい。 pic.twitter.com/NJ1ImUOXc4— のん🍀365日野草生活®️多摩川野草会代表 (@365nitiyasou) April 2, 2023
これは命の問題でもあります。殺生を避けるようにと説くお寺でも、考えていかなければならない話でしょう。
アメリカザリガニ・アカミミガメ放出禁止法要
日時 :2023年6月15日(水) 15時00分から法要開始(14時30分開場)
会場 :本光寺(JR武蔵野線「市川大野駅」下車、徒歩3分)
参加費 :無料(かわらけ割りをされる方は200円、縁切り破魔矢は100円、しあわせの導き祈願所の札は300円)
対象 : 外来生物問題に関心がある方、人間関係などの縁切りをご希望の方
予約 :予約フォームからお申し込みください。
当日は思わぬものとの縁切りが決まる『縁切りダーツ』や、縁を切りたい自分の弱さを書いて割る『かわらけ割り』、そのほか『縁切り破魔矢』『しあわせの導き祈願』も行えます。
またオンラインでも参加できます。どなたでもご参列頂けますので、よろしければぜひお越しください。 オンライン参列は、本光寺のYoutubeチャンネルからお入りください。
リアル参拝で、人間関係などの縁切り祈願をご希望の方は、縁切り祈願ページよりお申込みください。
●読み上げ(札なし) : 4,500円
●紙札 : 6,000円
●木札 : 9,000円
※初めてご利用の方は会員登録(無料)が必要です。
本光寺の地図はこちらです。