本光寺の縁切り祈願法要、2019年にテーマを立てて行った初回は『有給休暇取得祈願法要』でした。この時は「働き方改革関連法案」で労働者に毎年5日間以上の有給休暇を取得させることが義務付けられた時期で、休むことへの罪悪感と縁を切ろうと祈願しました。
あれから4年、有給休暇を巡る動きはどうなっているのか。それを示しているのが厚生労働省が公開している就労条件総合調査の中に書かれていた「労働者1人平均年次有給休暇取得率の年次推移」です。
グラフを見ると2021年で取得率が58.3%まで上昇し、過去最高の状況になりました。これ自体はとても喜ばしいことです。ただ政府は令和7年(2025年)までに「取得率70%」を目標としています。この数値と見比べる限り、思ったほどには有給休暇が取られていないと言えるでしょう。
休むことへの罪悪感や忙しさへの優越感と縁切りするために
日本には「休むことへの罪悪感」や「忙しさが持つ優越感」が蔓延しています。例えば、以下のように思いこんでいる方は、危険かもしれません。
○忙しい人は優秀/暇な人は無能
○休まない人は頑張り屋/休む人は怠け者
○仕事が早く終わるのはさぼり/締め切り間際の追い込みは根性
また、特別な用事なしに休暇を取ることに対して、悪いと思う必要もありません。家でゆっくり寝ていたいとか、趣味に時間を使いたいなどの理由でお休みしたってよいわけです。
もちろん自分が休みを取るためには、周りの休みも認める必要があります。そして原則的には誰かが休暇を取っても職場内でカバーできる体制を、企業は整えなければなりません。
ただそうは言っても小規模な職場などでは、難しいこともあるでしょう。理屈はこうだからと現実を無視して振る舞えば、仕事が回らなくなることもあります。
なので簡単に休むことが難しい場合は、休める環境を粘り強く構築していくことも大切です。上に載せたグラフの有給休暇取得率でいえば、50%を60%に上げるより60%を70%に上げる方が、はるかに難易度が高いということでもあります。
これからは休むために頑張ることも、重要になっていくでしょう。この「頑張り」とは仕事を効率的に終わらせるなど会社メンバーで利害が一致しやすいものもありますし、時には経営層と意見をぶつけ合いながら進めていくものもあります。
本光寺もけっして寺務員がたくさんいる大規模なお寺ではありませんが、働く方が休暇を取りやすいように環境整備を続けています。そんなわけで今回の法要では、休むために頑張る方に神様仏さまの後押しがあるようにと、旧来の意識と縁切りする法要を行います。
有給休暇取得祈願法要
日時 :2023年10月15日(日) 15時00分から法要開始(14時30分開場)
会場 :本光寺(JR武蔵野線「市川大野駅」下車、徒歩3分)
参加費 :無料(かわらけ割りをされる方は200円、縁切り破魔矢は100円、しあわせの導き祈願所の札は300円)
対象 : 有給休暇を取りたい方、有給休暇が取れない問題に関心のある方、人間関係などの縁切りをご希望の方
予約 :予約フォームからお申し込みください。
当日は思わぬものとの縁切りが決まる『縁切りダーツ』や、縁を切りたい自分の弱さを書いて割る『かわらけ割り』、そのほか『縁切り破魔矢』『しあわせの導き祈願』も行えます。
またオンラインでも参加できます。どなたでもご参列頂けますので、よろしければぜひお越しください。 オンライン参列は、本光寺のYoutubeチャンネルからお入りください。
リアル参拝で、人間関係などの縁切り祈願をご希望の方は、縁切り祈願ページよりお申込みください。
●読み上げ(札なし) : 4,500円
●紙札 : 6,000円
●木札 : 9,000円
※初めてご利用の方は会員登録(無料)が必要です。
本光寺の地図はこちらです。