いよいよ2022年もわずかとなりました。縁切りの神様をお祀りする本光寺にも、ちょっとした悩みから深刻なものまで、多くの方が相談やご祈願に訪れています。
その中でもやはり多いのは、人間関係の悩みです。お釈迦さまも人生で経験する苦しみの中に人間関係を挙げていますが、きっと人類が生まれた時から続いていたのでしょう。
そこで2カ月に一度、テーマを決めて実施している縁切り合同祈願では、一年の最後に『失恋供養』を開催しました。
恋愛は人間関係の中でも、非常に大きなウェイトを占めるものです。さらに失恋の渦中にいる方は、生きる気力さえ沸かないこともあります。
しかし誰かを好きになり、そしてその恋を成就させたいと願って行動しなければ、失恋さえできません。例えばちょっとお固いデータですが、内閣府が発表している『少子化社会に関する国際意識調査』というものから、恋愛への意識を見てみます。
この中にある「気になる相手には自分から積極的にアプローチをする」という質問では、19.5%しかYESと答えていませんでした。ここでNOと答えた方がすべて受動的というわけではないでしょうが、恋愛にはどれだけ勇気が必要かが伝わる調査と言えるでしょう。
なので恋愛にぶつかっていった人は、それだけでもすごい人です。そのエネルギーは、きっと次の恋にも力になります。
そこでまずは引きずり続けている恋愛があったら、ちょっとだけ目を離すこと。そして終わった恋を手放す機会を持つことは、新たな年を迎える上でも大切です。
そんなことで、今回は一年で起きた数々の失恋に感謝して供養する法要を上げさせていただきました。
ほーりーは主催している婚活イベント『寺社コン』で、振られた後にどのくらい時間をあけてから出会いを探すのが良いですか? と、相談を受けることがあります。
これは本人の気持ち次第です。心の傷が癒えていないのであれば、まずは前向きになれるように気持ちを整えた方が良いと答えています。一方ですぐに出会いを探すと相手や周りから変な目で見られそうという場合は、時間を置く意味がありません。
ちょうど年をまたいでリセットに良い時期ですし、新しい年には新しい出会いを探す一歩を踏み出してみましょう。
本光寺の神様仏様は、そんなあなたを応援しています。